カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

移転

 15日の日曜日(父の日)、実家の両親と妻、私の4人で、択一残念会?を開催した(前からアポを入れていた)。
 
 学生でない司法試験受験生は、1)経済的にも2)社会的にも3)精神的にも非常に不安定である。
 
 1)経済的なことは、容易に想像がつくように、実に不安定である。
 受験生は、農家と同じように、大きく、専業と兼業とに分けられる。私は今は一応アルバイトをしているので後者であるが、専業で、という人も多いようだ(私もある時期は専業だった)。専業の場合、普通は親か配偶者に扶養してもらうことになるが、結果が出せなかったときに覚える「罪の意識」は想像を超える。
 
 また、2)社会的にも、「肩書」がないため、様々な局面でストレスを感じることになる。
 先日、新しい職を得るべく履歴書を書いたのだが、2001年からの7年間をどう埋めようか迷った。アルバイトしてました、というのもナンである(いいトシこいて、と思われる恐れ)が、受験勉強してました、というのも辛い(で、結局合格してないじゃん、と思われるのが癪)。私のように、ある程度年齢が行ってからだと余計にいやらしい。
 
 そして、3)精神的に不安定、というのが実は何より辛い。
 司法試験を受けようか、という層は、一般にインテリであり、受験生にさえなっていなければ「勝ち組」となっている可能性が高い人間である。私などは「庶民」の出なのでそうでもないのだろうが、ガキのころから負け知らずで、灘高→東大一直線、的な秀才が、司法試験で10連敗、などという状況も実際に存在する。そりゃあまともな精神状態ではいられまい(石川達三「青春の蹉跌」参照…もしかして未読、という方は是非お読み下さい。短い本です)。
 
 1)及び2)のことが、さらに精神的プレッシャーを増長する。
 タイミング悪く、同窓会の連絡など入ろうものなら、それなりの収入を得、ステイタスを築いている同級生と比べ、いかにもみすぼらしい自分の状況を直視せざるを得ない(今年は「タイミングが悪い」ことに、私の期が六華同窓会−高校の同窓会−の幹事に当たっているとかで、様々な情報が入ってくる)。自身を卑下するものではないが、溜息も出ようかというものである。
 
 …かかる不安定を解消するには、周囲の支えが必要。ということで、「たかがテスト、しかも不合格」なのに、打上げの会を催す、というのは決して大袈裟なことではないのである。
 
 食事→カラオケ、というコースをチョイスしたのだが、カラオケの採点機能に大盛上がり。両親とも歌は好き(母親は昔から、父親は後年から)なので、ときどき行くのであるが、いやぁ盛り上がった(笑)。参考までに、当日の最高記録は95点だった(出したのはもちろん私。曲は、ほとんど初めて歌った「ペガサスの朝」by五十嵐浩晃)。
 
 この残念会が終わったら、と思っていた私である。さて、人生における次の一手をどうしようか。
 
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 初めてブログなるものに手を染めてみました。
 
 ブログというと、変な広告が入ったり、トラックバック?やRSS?などワケの分からない用語が多かったりして、負のイメージが強かったのですが、毎日巡回しているブログには非常に読みやすいものが多く、また編集等も非常に便利な様子。というわけで、ダメならやめりゃあいいや的な感覚でとりあえずスタートしてみよう、というわけです。
 
 午前中から、移転作業を行い、一応ひととおりは移し終えました。ですので、今日以前の日付のものについては、リアルタイムの記載ではありません(日付を初出日に変えてある)。念のため。