次の相棒選び、RAV4からヤリクロを経て、最終的に トヨタライズ に落ち着いた。
あとは、カタログとトヨタのサイト(見積りシミュレーション)を使って、じっくり各論=つまり、色やグレード、オプションの如何の検討を進めるだけである。
ライズは、去年の秋にマイナーチェンジしており、同時にハイブリッドモデルと、1.2Lのガソリン自然吸気エンジンが追加された。しかし、4WD車は従来からある1.0Lのガソリンターボモデルだけ。そもそも4WDであることは大前提であるから、ここについてはノーチョイスである。
で、グレードについて。従来は「クルマを買うならトップグレード」というのが私のポリシーだった。中古で買った2台目のシティは(たまたま)最上位グレード=GGだったのだが、社有車に同じシティの最下位グレード=BBがあって、はからずも乗り比べることができた。同じクルマでここまで違うのか、と驚嘆した経験があるのである。もちろん個体差もあったとは思うが、マイカーと社有車では別のクルマと言っていいほどの違いがあった。
以降、インテグラ=3ドアXSi、デルソル=SiRトランストップと車歴を経、オレンジ号もRSグレード。トラ号も自然吸気エンジンモデルではトップグレードのJを買った。
今回も当然それで、と考えていた(というより、考えもしなかった、と言ったほうがいいかもしれないぐらい)。ライズのグレードは、最上級がZ、中間がG、ボトムがXという構成なのだが、Xはもちろん*1、Gにも当初見向きもせず、Z一本で考えていた。。
見積りなども、当然の如くそれでシミュレーションしていたのだが、Zにはどうにも 残念な点 がひとつあった。
その点について書く前に、ZとGの違いについてメモしておく。
ZとGの価格差はおよそ16~7万円(4WD)であるが、主たる違いは、以下である。
項 目 | Z | G |
カラー | 2トーン可能 | 単色 |
タイヤサイズ | 195/60/R17 | 195/65/R16 |
前後フォグランプ | 標準 | - |
ステアリング シフトノブ |
本革 | ウレタン |
ACC | 標準 | - |
パーキングブレーキ | 電動(スイッチ) | 手動(レバー) |
*カラー
Zで2トーンを選ぶと数万円のオプション料金がかかることから、必ずしもZが優位とは言えない
*タイヤサイズ
クルマの性質上、ある程度扁平率が大きいほうがよい。また、入替え時には16インチが安い。よって、見栄えを気にしなければ、Gが優位と言える
*前後フォグライプ、ステアリング・シフトノブ
GにもZと同じものをオプションで付けることができる(全部合わせて10万円弱=工賃込み)
さて、問題はACCとパーキングブレーキである。最近大流行りのACC(アダプティブクルーズコントロール)、日本語だと「車間距離制御装置」というらしいが、要は「前のクルマに自動的についていく」ための装置である(アクセルとブレーキをクルマ側でコントロールする)。基本的には高速道路で使うことが前提である。
(義弟のクルマや代車などで)何度か試したことがあるが、なかなか面白い*2し、場面によっては便利なのだろうなと思えるものである。高速道路での渋滞時、のろのろと進んでは止まりを繰り返すような場合に、運転が非常に楽になるだろう*3し、前車にコツン、も減るに違いない。
しかし、道内ではそんな渋滞はお陰さまでほとんどないし、そもそも高速道路をほとんど使わないから、現実的にはさほど使わない(使うチャンスがない)はずだ。
そして、問題はパーキングブレーキ(←上に述べた 残念な点 )である。
Zは電動でスイッチ式(以下電P)、Gは手動のレバー式(従来からある、左手でギギギと引っ張り上げるやつですね)である。
電Pにももちろんメリットはある。例えば、ACCと抜群に相性がいい。しかし、結論から言うと、私は手動のレバー式を選びたかった*4。
現代のクルマ(ライズも)は、もろもろがデジタルになっている。だからこそ、最も重要な装置たるブレーキ、もっと言えば “最後の念押しブレーキ” ぐらいはアナログで・手動で、と思うのである。電Pだと、アクセルOnで自動的に解除されてしまう(その方が “便利” というわけなのですね)。これってどうなの(パーキングブレーキの意味がないのでは)? 正直不安である*5。
また、雪道などでは任意のタイミングで後輪をロックさせたいことだってあるかもしれない。冬期は勝手にパーキングブレーキがかかってしまうと凍結のおそれがあるし、何かの際に咄嗟に解除したいというような状況でも、従来のレバー式は対応しやすい……。
私はMT派だしハイブリッド車も好きじゃない。クルマについて保守的である(自覚してます)。しかし、このパーキングブレーキについては、保守的でない層にもアナログ派が一定数いるようだ。
ZグレードにするとACCが標準となり、それに伴って自動的に電Pになってしまう。ACCがなくていいなら、グレードを一つ落とすことでパーキングブレーキを手動にできて、おまけに安くなる。ならばここは、Gグレードを選ぶしかない! フォグランプなどはオプションで揃えればよい。
というわけで、今回は敢えてトップグレードでない中間グレードをチョイスした。実は、オプションその他はトップグレードにすることを前提にかなり細部に至るまで詰めていた(色は灰黒の2トーン、ニックネーム!も考えてあった)ので、やり直しにはなったのだが、今はよかったと思える。
このGグレードをベースに、色をどうするか、オプションとして何を付けるか。アクセサリーカタログを片手に何度も何度も練り直した。品名・品番や価格・工賃などまでカバーしたExcelファイルを作った(← 自信作!)。
ファイルには、メーカーオプションで付けるもの、ディーラーオプションで付けるものはもちろん、用品を(amazonなどで買って)持ち込んで付けてもらう(お願いレベル)まで打ち込んだ。さらに、法定費用等の諸費用から値引き交渉の目標数字まで1円単位できっちり計算して完成させた。
GW明けの日曜、このExcelファイルを自分用とテキ(トヨペットの営業Kさん)用に2部プリントアウトし、妻とともに(ハンコ持参で)トヨペットに乗り込んだのだった。
~ その5に続く ~