カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

30年ぶり

 タイトルは少しオーバーであるが、27〜8年ぶりではあった。
 
 昨夜、突然中学時代の同級生K君から電話がかかってきたのである。数人集まっているので、出てこないか?とのお誘いであった。
 
 お誘いはお断りしたが、電話で数人と話をさせてもらった。自分はそういうことを感じない種類の人間だと思っていたが、やはり懐かしいものであった。
 皆さん、お父さん/お母さんになっているとのことで、不思議な感じであったが、トシを考えると、当たり前か。
 
 今年は高校の同窓会の幹事期にあたる(卒業25周年)ということで、その方面からはいろいろとアプローチがあるのだが、中学校関係はまるで頭になかった。辛うじて付き合いがある(といっても年賀状のやり取り程度)のもただ1人(D君)であるし、彼にしても最後に会ったのは大学生の頃(だったはず)。確実に20年以上は接触がない(D君は昨夜の数人には含まれていなかった)。
 
 いや、それにしても、何と勇気のあることか。
 
 確かに、K君は、当時最も仲のよかった友人の一人ではある(小学校も同じだったし、彼の家が通学路の途中にあったので、朝は一緒に通っていた)。しかし、もう30年近くも何の接触もないのである。私の実家に電話して、連絡先を突き止めたようだが、そうすることだけでも私なら絶対にできない。
 
 自分でいうのもナンだが、私はクラスの中心人物であったはずである(成績はトップだったし、女子にもモテた)。しかし、「俺はお前らとは違う」的な気持ちはあったし、それを隠すこともしていなかったので、まあヤなヤツだったと思う。そういう人間を誘ってやろう(しかも勇気を振り絞って)というのは、相当「いいヤツ」でないとできないのではないか。
 
 当時から、いいヤツだなと思ってはいたが、おじさんになった今も、彼はいいヤツであった。確か彼はクラスの代表委員だったはず(私はそういう仕事を巧みに避ける狡猾な生徒であった)だが、なるほどと納得したことであった。
 
 ……と、ここまで書いてきて、今は後悔しきりである。せっかく誘ってくれたのに……やっぱり行けばよかった(苦笑)。