この週末は、やっぱり札幌行。今回は、17金の仕事を早く上げてその夜に出発（当日中に妻の実家に到着*1）。さらに、20月をお休みにして（21火＝春分の日をくっつけて4連休に）時間に余裕を作った。“4泊5日のお休み” となったわけですね。
18土は昼前に私の実家に出向き、母をドライブに連れ出した。無目的のドライブだったが、羊丘通→R36を走って苫小牧*2方面へ。途中、恵庭の道の駅ではキッチンカーで売っていたケバブを食った。初めて食ったが羊肉なのかな、（タイカレーのように）スパイシーで美味だった。
さらに走って、ウトナイ湖の道の駅を経由し、苫小牧市内のコメダ珈琲でコーヒーブレイク（写真はシロノワール）。そこでUターンして帰って来た。何をしたというわけでもないが、好天でのとことこドライブで母も喜んでくれたよう。ああよかった。
翌19日は義母を連れ出した。妻の実家がある札幌市清田区に隣接する北広島市（今はエスコンフィールドが 熱い！ですね）にある洋菓子店までドライブしたのである。
徒然なるままに、知合いの名前を検索してみたり…ということがありますね。私もときどきそんなことをしてみたりするのであるが、何か月か前に、本当に何の気なしにふと昔の友人の名前（Nくん）をググってみた。こういう場合は、だいたい高校の同級生を調べることが多い*3のだが、どう思ったのか、そのときは中学校の同級生を。と言っても、フルネームを覚えている人間はほとんどおらず、最も印象深かったNくんの名前を調べてみたのである。
すると、何と、彼は洋菓子店のオーナーになっていたのである。プロフィールには、若いころにフランスへ修行に行ってきちんと学び、今では専門学校で教鞭をとってもいるのだとか（要するに “成功” していたというわけ）。顔写真にも懐かしい面影が。もう感涙ものである。
……Nくんは、中学生のある時期（短期間だったが）最も近い友人だった。彼は、当時素行がよくなく、不良と呼ばれる層の一人だった。いろいろあって、荒んでいたのだと思う（← 私も同様）。私は、札幌一のマンモス中学校に通っていたのだが、彼がその番長（←ほとんどモノホンのやばいヤツ）と睨み合い、互いにファイティングポーズを取り合ってまさに一触即発っ、というところに割って入って止めたこともある（彼は空手をやっていた。合気道だったかな）。
彼はそういうヤツではあったが、心根は優しくユーモアのセンスもよかった。それで何となく気が合ってつるんでいた。こっちは勝手に、彼を “悪の道” から連れ戻そうなどと考えていた（私も決して正しい道を歩んでいたとは言えなかったが）。授業をサボって話したり、学校帰りに寄り道したり。一緒にいることが多かった。
そんな彼は、勉強は苦手だったが、ギターが弾けた。何を隠そう、私が現在趣味としているアコギは、中1のときにほかでもない彼に教わったのが最初なのである（「旅立ち」のスリーフィンガーも彼に教わった）。
彼とは中学2年？の終わりに別れて（彼が転校していった）以来である。あ、違う。そういえば、大学生のとき？に一度ばったりさっぽろ地下街で会ったっけ。その前後にはよくない噂も耳にしていたりして、いろいろ心配していたんだっけか。
そのNくんが、まっとうに（← 失礼）、立派に（← 本当に）、活躍している（← パチパチパチ）。その彼の経営する洋菓子店に赴いたのである。
店に入ると、私と同年代？の女性が。オーナーはいらっしゃいますかと尋ねると、残念なことに外出しているという。名刺を渡して、自分は中学の同級生で、ほとんど40年ぶりである、偶然名前を見つけて訪ねてきた、というようなことを話したら、携帯電話で連絡を取ってくださった（女性は奥さまだった）。
奥さまがスマホを私に手渡す。電話の向こうにはNくんがいるのだ。
「もしもし」
彼の声が返って来る。もうそれだけで感極まって話せなくなってしまう。電波も悪かったので、最低限のことを話しただけで通話終了。また来ますと奥さまに告げ、数点のお菓子を購入して帰った。
妻の実家でいただいたモンブランは、人生で最高の 一品だった（ちょっぴりしょっぱかった）。
このような感動の時間を得ることができ、帰りの道中も、支笏湖畔をぐるっと走って、きのこ王国でリッチなランチをいただいてと、佳き早春のドライブとなった。
ああ、幸せです。
＊祝WBC優勝！
＊祝全員合格！（何と札幌南高校*4合格者も！！）
