去年の夏頃、パソコンのフォントを「メイリオ(Meiryo)」に変えた。その名(=明瞭)のとおり、スッキリとしていて読みやすく、目も疲れにくいと聞いて、軽い気持ちで試してみたのだが、すぐにお気に入りになった(もう戻れない)。
メイリオは、Vistaでは標準フォントとなっているようで(OSとしてはえらく不評のVistaだが、フォントだけは評判がいいという話もある)、XPでもMicroSoftのサイトから正規にダウンロードできるようになっている(もちろん無料で)。
下の写真は、ウィンドウズ標準のメモ帳に、同一文章を同一サイズで貼り付けたものであるが(上が「MSPゴシック」、下が「メイリオ」)、差は歴然ではなかろうか(もちろんネガもある。例えば、面積あたりの情報量が減ってしまうことである……字間/行間に余裕があることも読みやすさの向上につながっているのだろう)。
このメイリオの読みやすさは、画面の小さい[es]でこそ生きるのでは?と思い、今日、「禁断の」フォント変更を敢行したのであった。ネット上でいろいろと情報を収集したわけだが、手順が微妙に異なっていたり。以下に私の採用した方法(基本的にはいいとこどり)をメモしておく。
1.まず、事前準備としてバックアップをとっておく。この後、レジストリにも触るので、バックアップは必須である。
2.導入したいフォント(今回は「メイリオ」)を\Windows直下に置く。
3.ポケットの手を使って、フォントリンクを「メイリオ」に設定。いったんソフトリセット。
これでフォントは置き換わるのだが、実はこのままだと一部置き換わらないものがある(英数字等)。そこで、もうひと手間(ここまではさほど緊張感のない作業だが、ここからは慎重に!)。
レジストリエディタで、以下に飛んで
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\FontLink\SkipTable
“Tahoma”及び“Courier New”のSkipTableの値の先頭に“0000-ffff”を加える。さらに、“MS Gothic”、“MS PGothic”、“MS ゴシック”、“MS Pゴシック”及び“MS UI Gothic”の5つの文字列を新規に追加する(値はいずれも“0000-ffff”とする)。以上の後、再起動すると、見事にフォントがメイリオに!!
例えば、下の2枚はPocketWord(右又は下がメイリオ)。実にスッキリ(しかし、情報量は減る)。
その他、いくつかをスクリーンショットで比較してみる(いずれも左/上が旧、右/下が新。左/上のものは、ずいぶん前に撮ったものもあるので、必ずしも画面内容は一致しません。あくまで参考程度にご覧下さい)。
もしかしたら、壁紙を変えるよりも心機一転できるかもしれないフォント変更(字のある画面なら、どの画面でも違いが実感できる)。ちょっとやってみては?というお手軽なものではないが、得られる効果は大きいと思う。
*なお、私の環境では↑の手順でうまくいきましたが、必ずしも普遍的な方法ではないかもしれません(そもそも「フォントを変更する」ことは普遍的でない?)。「禁断の」と書いたように危険を伴いますので、そこのところはよろしくお願いします。