カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

FakeCursor

 ちょうど1年前に、初めて[es]を手にし、それまで持っていたケータイとは全く異なる、コンピュータとしての性能/実力に驚かされ、同時にその扱いにくさに打ちのめされた私。以来、本来の実力を発揮させるべく「より使いやすく」をテーマにさまざまなアプリを試してきた(その数は100を突破している)。
 
 この「扱いにくさ」であるが、それを一番最初に感じたのが、「何かのときに両手を使わねばならない」ことであった。もちろん、フルキーボード付きだったことが購入の決め手だったので、文字入力の際は積極的に両手を使いたかったわけだが、それ以外の局面では、やはり普通のケータイライクに片手操作といきたかった。
 
 というわけで、イの一番に欲しいと思ったのが「カーソルキー(十字キー)で自由に動かせるマウスカーソル」。あればいいのになあ、と思っていたら、あった!!のである(驚)。その名も「FakeCursor」。
 
 しかし、導入方法もよく分からず、全くの素人だった(今もだが)私には、かなり敷居の高い(ように見えた)アプリで、ちょっと腰が引けてしまい、実際導入したのは、色々とアプリを入れたり外したりして試行錯誤を重ね、ある程度WMに慣れてきた頃だった(実は、導入方法等については、詳しい解説サイトがあるのだが、当時は探せていなかった)。
 
 が、この「試行錯誤」が悪かったようで、初めて「FakeCursor」を入れた当時は、相当(内部的に)汚くなっていたのだろう、満を持してせっかく入れた「FakeCursor」が思うように動いてくれない。フリーズしたりしたこともして、早々に外してしまった(私の無知が招いた事態であり、「FakeCursor」及び作者様には全く何の非もない。いうまでもないことではあるが、念のため)。
 
 その後、WMにも少し詳しくもなり、フォーマット→再構築も複数回経て、夢だった「カーソルキーで自由に動かせるマウスカーソル」に再びトライしてみてもいいかな、などと思っていた矢先に、あの「FakeCursor」がVer.Upしたとの情報が。で、Ver.=1.07beta2を入れてみた。
 
 …夢は叶った。動作は軽くて、もちろんフリーズもなし。やったー!!である。
     
 
 唯一の難点(というほどのものではないが)は、二重起動で終了した際、終了と同時になぜかスタートメニューが開いてしまうこと(私の[es]は、「SortInchKey」等でキー関係を相当弄っているので、恐らくはその辺りの相性が理由であろう)。作者様のサイトにお礼を書き込んだついでに、一応この件も報告させていただいた。
 
 しばらく経って、私が報告した「バグ」に対応したVer.(1.07beta3)がUpされ、恐縮してしまった(作者様は、他にもモノスゴイアプリを多数開発されており、本も書かれていらっしゃる。この世界では超有名人の一人である)が、早速適用させていただいた。
 
 …しかし、残念なことに、やはり終了時にスタートメニューが無情に開いてしまう……。このVer.でメニューキーが開くバグが出ないという報告もあり、私の環境に責めがあることは明らか。何とかならないだろうかと取り組んでみた。
 
 まず、二重起動で終了直後に、出てしまったスタートメニューを引っ込めることを考えた。スタートキーはカーソルキー左で消せるので、「FakeCursor」の二重起動と「←」を「ExecMulti」で組み合わせて実行してみた。すると、どういうわけか[es]は(SortInchKeyの)SHIFTModeに入る。
 私のキー割当てでは、SHIFTModeはキー長押しで入る設定になっている。エラーもキー絡みである(スタートメニューが開いてしまうわけだから)。
 内部的な処理については全く分からないが、「FakeCursor」起動中はシフトキーが押下された状態になっていたりするのかな?と推測。で、シフトキーをアップするアプリ(引数upをつけた「ToggleShift」)を導入し、「FakeCursor」起動とそれとを「ExecMulti」でセット。sleep時間を1000ミリ秒(=1秒)にして、起動とシフトアップの間に入れてみたところ、見事スッキリと(スタートメニューを開かずに)「FakeCursor」を終了することに成功(嬉)。これを「ExecDouble」で「PWR/HLDキー三度押し」に割り当てて終了。
 
 整理すると、
1.「ExecMulti」の設定ファイルに、「FakeCursor」セクションを記述。内容は、「FakeCursor」起動→1秒スリープ→「ToggleShift(引数upつき)実行」
 
2.「ExecDouble」の設定ファイル中、「PWR/HLDキー三度押し」に「ExecMulti」の「FakeCursor」セクションを割り当て。
 
3.「DenwaPlus」を使って「PWR/HLDキー」に「ExecDouble」を割り当て。
 
 これで、本当に夢が叶った。「文字入力は両手で、それ以外は片手で」が現実のものとなったのである。
 
 今回は、
1.FakeCursor
2.ToggleShift
3.ExecDouble
4.ExecMulti
5.DenwaPlus
 の5つのアプリに登場願ったが、本当にアプリ作者様には改めて感謝したい。そのうち更新予定の別ページもご覧下さい。
 
 *なお、上の方法はあくまでも私の環境での成功例であり、また、(現状ではすこぶる好調に動いていますが)もしかしたら何らかの不具合が生じるおそれもあります。念のため。