カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

出願

 昨日、いよいよ願書を郵送(書留)に付した(今年は妻にお願いした)。これで、形式的には母の日に択一試験を受ける準備が整ったわけである(因みに、母の日までは今日の時点であと92日である)。
 
 この出願作業も、初回〜3回目ぐらいまでは、結構緊張してやっていた記憶があるが、流石にこれだけ回を重ねると(笑)、もうどうということもない。とはいえ、毎年全く同一の手順を経ているわけではない。時代の変化に伴い?、徐々に手続きも簡素化している。
 
 例えば、以前は必提出だった「大学の卒業証明書」が、いつからか「前年の受験票」でも可となり、今は「受験者ID(2〜3年前に与えられた受験者固有の番号)」を記入するだけでOKとなっている。また、やはり紙の形で出さねばならなかった「住民票」も、例の住基ネット開始により、今は何桁かの「住民票コード」を書き込むことで、提出が免除される。
 
 すなわち、何らかの形で願書を入手した後、実際に出願するまでに、<母校>、<区役所>、<郵便局(収入印紙が必要なので)>の3箇所に出向く必要があったものが、今は<郵便局>だけでよい、ということなのである。
 
 願書そのものも、当初は「黒又は青の万年筆若しくはボールペン」で書けという格調高い?ものだったが、今は「コンピュータ処理するのでB又はHBの鉛筆で」と、至って事務的である。前は、「誤記は(修正液や修正テープは使わずに)二重線で消して書き直すべし」、となっていたので、緊張して文字を書く手が震えた(笑)ものだが、今は「プラスチック製の消しゴムで完全に消す」ことが許されているので、テレビを観ながら書くことだってできるのである(書かねばならない分量もかなり減って、今はA4サイズの片面だけとなっている)。
 
 さらに、去年からは出願そのものを電子的に(すなわちネットを利用して)行うこともできるようになっている(もっとも、この場合も、別に紙の形で出さねばならぬものがあるので、現状ではかえって不便なのだが)。
 
 
 このような「司法試験における出願形式の変遷」を語れるようになってしまっている状況は、もちろん憂うべきことではある。しかしながら、この7年間は(少なくとも一般の同世代との比較でいえば)「そこそこ」という以上に勉強してきたし、頑張ってきたわけである。その甲斐あって、脳味噌はまだ何とかフレッシュさを保てている。同年代で、あの刑法のパズル問題を私ほど速く解ける人間はそうはいまい。
 
 受験生活の長さを想うとき、いつもはマイナス面ばかりを浮かべて憂鬱になってしまうが、それなりによいこともないわけではないのである(キッパリ)。
 
 
 …今日は、何となくちょっとだけ自分を褒めてやりたくなってこんなことを書いてみました。
 
 *追記)本文とは全く関係ないですが、スマートフォン用に作ったテーマ、大層気に入っており、15.4型ワイド画面(WXGA)の母艦ノートの壁紙にも使っています。今日はそのスクリーンショットを載せときました。