カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

報告

 母の日、無事(結果としては無事ではなかったが…)択一試験が終了した。本当は、3時間半の激闘を詳細にレポートしたかったのだが、不本意な出来だったのでごく簡単な報告とさせていただきます。
 
 今回は、実に7回目だったわけだが、試験開始後15〜20分程度は心臓がドキドキしており、こんなことは初めてであった(従来は、試験が始まってしまえばそれなりに落ち着けた)。
 
 例によって、憲法を1問、民法を1問解き、おおよその展開(この時点で、「憲法は時間が掛かりそう、民法は難しそう」と感じた)を予測しつつ刑法から解き始める。刑法の最初の何問かは緊張していたせいかうまく進まなかったが、中終盤はビックリするほど簡単で、「刑法は誰もが満点近く取ってくるだろうな」と予想。刑法を一通り終えてトイレに立ち、帰ってきて憲法へ。
 
 憲法は、直前模試のような嫌らしさがあまりなく、内容は難しいもののわりと解きやすいかな、と。時間はやや掛かったものの、刑法が通常よりもかなり短時間で終えられたので、時間的にはまだ余裕がある。ここで目薬を点して30秒ほど小休止し、民法へ。
 
 民法は、今ひとつ自信のない状態ではあったのだが、それにしても難解で、知らない/聞いたこともない問題ばかりが並ぶ。民法はある意味「知らないとアウト」なので、高得点は望めないなと覚悟し、簡単だった刑法、感触が悪くなかった憲法でどれだけ稼げるかかな、と考えながら解き進む。
 
 憲法の個数問題1問を完全に捨て(「2」にマーク)、残59問を解き終えたのが終了5分前。入念にマークミスをチェックして終了。
 
 終了後は、全身から力が抜ける、という最高に疲労した状態であり、そういう意味では力を出し切った感じはなくはなかったが、あまりにトントン拍子に進んだ刑法が不安だったのと、民法の出来の悪さに、「うまく行った感」はなかった。
 
 その後、母の日につき実家の両親を誘い寿司をたらふく食い、帰宅して情報収集/自己採点した。
 
 受験生の声は、概して「憲法は難、民法は難難難、刑法は易易」といったところで、ほぼ実感どおり。で、自己採点の結果は、憲法はそれなりで、民法は何とか踏みとどまったものの、得意の刑法がボロボロで、基本的にはサヨウナラ的点数だった(憲法で捨てた1問が当たっていた!のが皮肉である)。
 
 実は試験前、直前模試の結果を冷静に分析してみたのであるが、(模試の成績は非常に悪かったものの)憲法/民法に並以上の実力があることは確信しており、逆に(偏差値から判断して)得意であることが疑いようもない刑法がイマイチ不安であった。その不安が的中してしまった。
 
 去年は、刑法で19点取ったものの民法が足を引っ張り1点負け。その前の年は、刑法はイマイチだったものの民法が19点で4点勝ち。中々難しいものである。
 
 合格発表は6月5日であるが、ほぼ(=9割方)落ちていると思う。しかし、予備校解(今年も相変わらず揺れている)の変更は十二分に考えられるし(去年はこれで1点失った)、合格人数も不明なのだから、「もしかしたら」滑り込める「かもしれない」(=その確率は1割程度と思う)。ということで、「念のため」下三法の記憶を喚起すべく、勉強は継続するつもりである。
 
 色々と考えるところであるが、今週一杯は少しゆっくりしようと思う。頭がオーバーヒートしており、ちょっと冷やさないと壊れてしまいそうなので。
 
 以上、母の日の報告まで。