カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

ATOKSetPlus

 今回は文字入力関係について。
 
 「ちょっとしたメール等は片手でテンキー入力、長文等を打ちたい場合はフルキーボードを引き出して両手でぷちぷち」。コレが[es]のスタイルである。折り畳めないことやゴツイこと等のネガに目をつぶって[es]を選んだのは、何よりこの入力の便利さが魅力だったからだ(実際に使ってみても、このスタイルは想像以上に快適であり、選択は大正解だった)。
 
 また、日本語入力システムとしては、標準でATOKがインストールされており、これが結構賢い。「予測変換」というのも初体験だったが、テンキー使用時の入力の遅さをかなりの部分カバーしてくれ、非常に便利なものであった。
 
 このように、[es]での文字入力は大変素晴らしい環境ではあるのだが、人間というのは真に欲深いもので、使っていくうちに少々不満に感じる部分が出てくるものである。
 
1)上に書いた「予測変換」は、縦画面時(テンキー使用時)には確かに便利なのだが、横画面時では画面下に相当なスペースを取られてしまい、邪魔だなと感ずる場合がある。そもそもフルキーボード使用中は速く打てるため、「予測変換」は不要である。
 
 
2)入力モードが8つ用意されている(ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英字大文字、同小文字、半角英字大文字、同小文字、数字)が、実際には半角カタカナなど使わないモードまで用意されている。ひらがな入力中、数字入力に変えたい場合など(文字種変更に無駄なキークリックを余儀なくされるため)、余計にストレスが溜まる。
 
 
3)英数入力しているときでもATOKが生きているので、いちいち「確定」せねばならない(直接入力ができない)。また、このせいで、覚えて欲しくない文字列(電話番号やパスワード等)もATOKが覚えてしまい、次回以降「予測変換」の候補に上がったりして気持ちが悪い。
 
 
 例えば上記のような不満なのだが、同じことを考える方は多いようで、それぞれに対策アプリが整っているのであった。以下は、私が利用させていただいている(いた)アプリとその内容である。
 
1)「ChgSUISOKU」→縦画面時のみ予測変換を有効に(後に「BatteryMonitor」にほぼ同様の機能があることを知り、そちらに移行)
2)「WithATOK」→縦画面では4種(ひらがな、半角英字大文字、同小文字、数字)、横画面では2種(ひらがな、半角英字小文字)以外をスキップ
3)「ATOKChanger」→英数入力時にはATOKをOffに
 
 1)については、ごく早い時期(購入後1ヶ月程度か?)に「どうにかならないかな」と感じた不満であり、しばらく後に「ChgSUISOKU」を発見したときには、「皆、同じ不満を抱くのだなあ」と感慨深い?ものがあった記憶がある。
 
 さて、上記のアプリたちにより不満も消え、快適に使っていた[es]なのだが、実はもう1点、不便に感じていることがあった。何かのアプリを立ち上げた際の入力モードがバラバラなことである(「Excel」で数字を、と思ったら「ひらがな」だったり、「PocketNotePad」で.iniファイルの編集を、と思ったら「数字」だったり)。ATOKの方で何らかの判断をしているのか、あるいは偶然なのか。まあ、その都度「メール/文字キー」を何回か押せばいいのだが、できれば立ち上げた時点で希望の入力モードになっていたりすると嬉しいな、と。
 

 もしこれが実現すれば、(文字の入力ではないが)以下のことも実現できることになる。すなわち、例えば「BubbleBreaker」起動時には、バックライト輝度/音量の調節をテンキーで行う設定にしてあるのだが、いつでも数字入力モードで起動してくれれば、入力モードを確認することなく、サクッとそれらの調節が行えるのである(何も考えずにテンキーを押下すればよくなり、写真=バックライト輝度を上げようとしてテンキー3を押下し舌打ちする場面=のような失敗を犯すことがなくなる)。
 
 実は、これも「皆が抱く不満」のようで、対策アプリは存在していた(「ATOKSet」)。であれば上の場合同様、それを利用させていただいて、不満を解消すればよかったわけだが、初心者には少々敷居が高く(設定ファイルを自前で記述しなければならない)、諦めていた。
 
 さあいよいよチャレンジしてみよう、と思って作者様のページを見たら、何と「ATOKSet」は公開停止になってしまっていた……が、後継のアプリ「ATOKSetPlus」がアップされていた(冷汗)。
 「ATOKSetPlus」は、いくつかのアプリを統合した形になっており、上に書いた「WithATOK」や「ATOKChanger」もカバーされている。早速ダウンロードさせていただき、readmeファイルやサンプルファイルを参考に以下のように設定ファイルを書いてみた。

[trayicon]
ActiveSync;-

-;MCHAR
[AtokChanger]
P;0
L;0
[AtokSet]
GSPLAYER;-;7
TCPMP;-;7
Bubble;-;7
BOOKWIN;-;7;P
BOOKWIN;-;5;L
-;片手間電卓;7;P
-;-;0
[WithATOK]
P;0;5;6;7
L;0;5

↑の意味は(恐らく…笑)↓

 第1ブロック=トレイアイコンを表示する(写真参照…これをタップすることで、素早く設定ファイルにアクセスしたり、本アプリのリセットをかけたりすることができる。このあたりにユーザビリティの高さを感じる)。ただし、「ActiveSync」及び「MCHAR」起動時は隠す。
 第2ブロック=「ATOKChanger」を有効にする。縦画面時、横画面時とも英数入力時にATOKをOffにする
 第3ブロック=「ATOKSet」を有効にする。「GSPlayer」、「TCPMP」、「BubbleBreaker」は、入力モード「_1」で起動。「Excel」は縦だと「_1」で、横だと「_A」で起動。「片手間電卓」は縦で「_1」で起動。その他の場合は、「あ」で起動。
 第4ブロック=「WithATOK」を有効にする。縦画面では「あ」「_A」「_a」「_1」、横画面では「_A」「_1」のみ有効とする。

 
 この.iniファイルを本体と同じフォルダに置いて「ATOKSetPlus」を起動。ちょこちょこ試してみたが、今のところうまく動いてくれているようだ(なので、「ATOKChanger」及び「WithATOK」の両アプリは外した)。
 
 こうしてますます賢くなっていく[es]。私もおつむの中身に磨きを掛けないと(笑)。そのうち更新予定の別ページもどうぞ。