カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

中学数学

 昨年10月から使い始めた例のスマートフォン。これのお陰で、生活が劇的に快適になった。特にPIM(Personal Information Manager=個人用の情報管理ツール。要は住所録や予定表など、従来手帳で管理していた情報をまとめて管理するソフトウェア)関係が便利になったのが大きい。
 
 もちろん、紙の手帳ならではのよさというものはある。しかし、デジタル管理には、手帳には真似できない芸当が可能である(例えば、「択一まであと何日か」などは手帳を見ても分からない(予め記入しておかねばならない))。サッとメモを取るときなど、キーボードではまどろっこしいだろう、と思われるかもしれないが、画面に直接ペン入力することも出来るので、小回りという点でもなかなか優れている。
 
 しかし、やはり手帳は手放せなかった。20年以上毎年買い替えて使っているため、やはり無いとどうも不安、という昭和世代の感覚と、現実的にある1つのことが、スマートフォンでは今以上にラクにはこなせまいと考えたからである。
 
 その1つのこととは、タバコの本数(正確には消費した箱数)管理である。
 
 
 去年の暮れに表を載せたが、毎年、その年に消費したタバコの箱数を記録している。実は、「次の1箱までどのぐらいの時間もつか」を日々記録している(新しい箱の最初の1本を吸った時刻と、次の箱の最初の1本を吸った時刻を記録し、そのインターバルを「○時間×分」と記録しているのである)のだが、これをチャッチャと記録するには、やはり紙の手帳を使って指を折りながら、のアナログなやり方が最良の計算方法ではないかと思ったからである。
 
 このためだけに新しく手帳を購入するのはもったいないと思ったので、実は今年は手帳を買わず、以前のものを流用していた。02年のもので曜日が一致していたので、それを使っていたのだが、3月1日からは97年のものに変えたりしていた(うるう年)。
 
 しかし、いくらなんでもどうにかなるはずである。で、母艦のExcelを使ってどうにかならないか、と考えた。Excelは奥が深く、文系にはなかなかツライ(その点、Wordは馴染みやすく、私も結構自信がある)のであるが、帰納的に考えればうまくいくのではなかろうかと。
 
 さて、中学の数学だが、間隔の計算は、下表のようになるので…
 

頭の中 数式
(甲)5日の14:00〜6日の15:00 丸一日と1時間だから、25時間 (6-5)*24+(15-14)
(乙)5日の14:00〜6日の13:00 丸一日に1時間足りないから、23時間 (6-5)*24-(14-13)

 
 …一般的に表すと、「D1日Ta時〜D2日Tb時」で、(甲)のように、Tb≧Taのときは、(D2-D1)*24+(Tb-Ta)という計算を、(乙)のように、Ta≧Tbのときは、(D2-D1)*24-(Ta-Tb)という計算をすればよいということになる(サラリと書いているが、実はちょっと頭を捻った(汗))。
 
 実際の計算式は、IF関数<=IF(論理式、[真の場合]、[偽の場合])>を用いて記述することになった(IF関数そのものは、塾の出勤表=出勤した日だけに交通費を発生させる=に使っている)が、その結果、無事思ったようなシートが出来上がり、それをケータイに転送して作業終了。これで、手帳を持たなくてよくなったというわけなのである(表に日時をインプットすれば、自動的に間隔が計算される)。
 
 
 いやしかし、人間の頭は実に見事なコンピュータである。関数がどうこういわずとも、自然と正しい解を導き出す。素晴らしい。毎日六法とにらめっこの日々が続いているので、脳味噌の別の部分を使っている感覚は楽しいものである(スマートフォンに嵌っている理由もこの辺にある?)。