カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

終わりと始まり、再び

 10月1日、我が家から “夕焼けオレンジ号” が去り、“強い子のMILO” がやって来た。

 

 ここ何日かは、オレンジ号との最後の時間を心に刻もうと、出勤前にぐるっと一周(35kmほどのコース)するのを日課としていた。オレンジ号はもちろん最後まで元気バリバリ。ここにきて、エンジンは一段と軽く吹け上がっている気さえした。

 

 お別れ当日、妻と2人でディーラーへ出かけ、オレンジ号を引き渡した*1わけだが、オドメーターは125,648kmであった。2011年の3月20日から 4,213日 を共に過ごしたのである*2。ただただ感謝である。

 

 

 

 営業のKさんが、工場で出番を待っていたMILO号を出してくれた。

 

 バンパーガーニッシュがきりりとしていてかっこいいなあ(付けたのは正解だった)、というのが第一印象。カクカクとしたベージュ色のボディを、ところどころが引き締めている。洗車直後らしく水が滴っていて、爽やかなオーラが漂っていた。

 

 せっかくなので、デルソル → オレンジ号のとき(こちら参照。本エントリーのタイトルもこちらから)もそうしたように、2台を並べて写真撮影。あれから11年半が経ったというわけである。

 

 

 その後、Kさんから簡単に納車にあたっての説明等が。

 まず、お願いしてあったオプション関係がちゃんと取り付けられているかを一つひとつ照らし合わせた。いろいろ無理もお願いしたのだが、当然ながら全て希望どおりに(函館トヨペット江差店に感謝!)。ただ見ただけでなく、ハザードスイッチをOnにしてみたり(LED化の確認)、ホーンを鳴らしてみたり(ダブルホーン化の確認)も。

 次に、書類関係の確認やごく簡単な使い方のレクチャー。予習期間が5か月もあったので、ある程度わかってはいたが。最後に、出て来られた店長さんに挨拶をして、それではとディーラーを出た。わりと淡白な納車であったが、実は、当日は妻が札幌行の日だったのでむしろ有難かった。オドメーターはわずか5km()。

 

 

 ガソリンが満タン!になっており、うれしい誤算だった。なお、ホイール組替えのために預けてあったスタッドレスタイヤは、Kさんが「新車に載せるのはどうかと思い」と配慮してくれ、あとで届けてくれることに。

 

 ディーラーからの帰り道、(グレード違いではあるが)ライズは1週間ほど代車として家に来ていたので、まあそれなりに落ち着いて運転できた(自宅まで8kmほど)。ドライブ最初の印象は、ステアリングが遠くなくてよかった、ということ(ライズは全グレードテレスコが付いていない)。

 

 家に帰り着き、妻が出て行ってからしばらくは、玄関で途方に暮れていた(笑)。

 

 さて、何から手を付けよう。使える状態にするためには、オレンジ号から降ろした車載物(傘とか軍手とかタオルとか)の移動の他、各種電子デバイス(メーター類やディスプレイオーディオ=DAやドラレコ)を設定する必要があった。

 

 

 

 

 

 

 

 まず何枚か写真撮影して気を落ち着かせ(例えばホイールがこちらのものになっていることを確認されたい!)、徐に設定を開始。ドラレコから始めて、大物=DAへ。スマホを接続し、初期設定をやっているちょうどその最中にKさんから架電。思わずDAにタッチして応答。MILO号での初通話となった(今からタイヤを持って行くという連絡だった)。

 

 

 

 

 この日はどういうわけかやたら暑く、車内(上のインテリアの写真では、アルミペダルやフロアマットをチェック!)は蒸し風呂状態。途中からはエンジンをかけ、エアコンOnで作業した。サイドブレーキに本革のカバー(ネットで買っておいた)をかぶせたりも(使用前=写真下1枚目と、使用後=同2枚目。コレがあるのとないのとでは全然違う。ライズ/ロッキー乗りには強く推奨したい逸品である*3)。

 

 

 

 タイヤが届いた後、それを納戸に収め、いったん落ち着いたら時分どき。妻が用意しておいてくれたお弁当をいただく。その後、満を持して「よしっ」と初ドライブへ出発した。江差上ノ国木古内 → 高速で函館空港。そこで小休止し、七飯 → 北斗中山峠 → 鶉から清水ルート → 自宅前をスルーして → 乙部。で、GSに寄って給油してから帰宅。240㎞ほど走った。

 
 初日の印象は以下。ま、数時間走っただけなのでよくわからないのだが、そんな中でのファーストインプレッションとして記しておく。

 

 1)運転しやすい

 もともと小さい(5ナンバーサイズ*4)上に、ステアリングがよく切れる。思ったところにボディを移動できる。また、視線の高さゆえに視界がよく、覗き込まなくてもボンネット・左右フェンダーが見えて*5(カクカク形状も効いている)左右のタイヤがどこにあるか感覚的に掴みやすい。

 また、私の体格だとポジションが極めてとりやすい。上にも書いたが、ステアリングも遠くない(シフトノブも、左手を自然に伸ばすとそこにある*6)。脚の短い私にとっては、アルミペダルを付けたこともよかったのかもしれない。ステアフィールも軽からず重すぎず(やや重め?← 好みである)。

 

 2)乗り心地がよい

 65タイヤ*7のおかげか(しかし、コーナーでもふわふわ感・腰砕け感はほぼない)。いわゆる “しっとり感” が味わえる。ボディの剛性が高く、またしっかりアンコの入ったシート(← 気持ちセミバケット形状)も乗り心地の良さに寄与していると思われる。

 直接的な要因ではないにせよ、車内が静かだということもあるかもしれない。MILO号は(窓を閉めている限り)相当静かである。オレンジ号と比べると、エンジン音や風切り音はかなり控えめ。ロードノイズも(これも65タイヤのおかげか)小さい。クラス上のクルマに乗っている感がある。

 

 3)エンジン・パワートレインが優秀

 この点、代車で乗ったときに驚かされた(← 購入を決めた理由の一つ)わけだが、改めて。わずか1Lのエンジンなのに、踏み込んでいるわけでもないのに、力強くぐんぐん前に出る。おそるべし1KR-VETエンジン(タイプは違うが、トルク感は1.6DOHC-VTECよりも上である)。組み合わされるD-CVTがまた秀逸。ダイレクト感のあるCVTで、ラバーバンドフィールは全くない(少なくとも普通の速度域ならば)。Sモード、PWRモードを使うと本当に無敵である。その上燃費も悪くない(この日は20km/Lを超えた)。

 

 4)現代のクルマ

 今までが “10年以上前のMT車” だったことを差っ引いて考える必要があるが、先進安全装備を含め、やはり新しい時代のクルマである。目の前にはカラフルな液晶メーターがあり、インパネ中央にはDA(まだ全然使えていないがスゴいことはよくわかる。おそるべしである)。

 電制パーキングブレーキを避けるべくグレードを落としたことを前に書いたが、もし最上級グレードにしていたら、現状に加えてACC=(全車速域対応の)アダプティブクルーズコントロールまでついていたのである。おお恐ろしい! これはもはや「現代の」というより「未来の」乗り物である。

 

 

 2日目も(妻がいなかったため)独りでぐるっと渡島半島を反時計回りしてみた(八雲落部セイコマで、札幌帰りの妻(=トラ号)とランデブー。そこから40kmは ミロトラ兄弟 仲良く連れ立ってドライブ)。このコースは一周350km。それなりに距離があるので、上記のファーストインプレッションについていろいろ確かめながら。

 

 

 無料の高速を走ったり、あるコースをぐるっと一周したり、というのはオレンジ号納車直後にもとった動き。我ながら進歩がないねえ(笑)。この土日は、こういったことをいろいろ思い出しながら、独りにやにやしつつドライブしていた。お陰さまできれいな秋晴れでもあり、気持ちよく走れた。

 

 

 ……MILO号は、雪(=オレンジ号の弱点)に強いことが、やはり期待される。すなわち、ひと冬を経るまでは、評価を下すことはできない。また、今日は書いていないが、ネガがないわけではない(例えば後席はオレンジ号と比べるとやはり狭い ← わかっていたことだけど)。しかし、とてもいいクルマであった。ダイハツトヨタ、見事なり。

 

 これからの人生、少なくともしばらくの間は、この “強い子のMILO号” が我々夫婦のそばにいることになる。その歴史は終わってしまったけれど、オレンジ号は幸せな時間をもたらしてくれた。MILO号との日々は始まったばかりだが、これから長い時間、やはりステキで幸せな時間が流れるに違いない。

 

 これからよろしくね (^^)/

   

 

*1:ドラレコMicroSDカードは直前にフォーマットした

*2:生涯燃費=19.69km/L。1,000㎞ごとの最高記録=24.5km/L

*3:有名な津ミルクネットのヤツです

*4:そうは思えないほど大きく見えますよね~

*5:後退時はDAに映像が映し出される

*6:MT車でなくても、私はわりと運転中はシフトノブを動かす

*7:履いていたのは DUNLOP ENASAVE EC300