ひょんなことからナイロン弦ギターをもらい受けた(ガットだけにゲットした…なんて笑)。正確には、譲渡でなく貸借なのだが、無償かつ無期限である。まずは写真をどうぞ(ウチに来てすぐで弦交換前の状態)。
ブツは、全音の阿部保夫モデル(AG530)。↓は弦を外した際に撮影。“MADA IN JAPAN” の文字が誇らしげ。
ググってみると、50年ほど前!に定価30,000円で売られていたもののようで、高いものではない*1にしてもいわば ビンテージ である。
ボディはけっこう痛んでいて傷だらけだが音はいい。ボディを掃除し、指板を(例のフレットバターなどで=こちら参照)手入れすれば十分実用に足る。
鉄弦の鳴りはもちろんステキなのだが、ナイロン弦のそれもシブい。YouTubeで松山千春の Godin などを聴いたりするたびに、ガットギターも1本あるといいよなあなんて妄想したりしていた*2のだが、念ずれば通ずということか。
ナイロン弦は爪保護の観点からも好ましい。持病=皮膚病の関係か、冬になると爪がぼろぼろになってしまう(今もまさに)。爪やすりやハンドクリーム、マニキュア(的なもの)でまめに手入れしているのだが、本当にぼろぼろで、見るも無残なのである。ナイロン弦は柔らかい(張力も小さい)ため、鉄弦を押さえる / かき鳴らすよりはずいぶん負担も小さいはずである。
さて、ブツを手にしてまずやったことは弦の手配である*3。何はなくとも弦を交換しなければならない。サウンドハウスで(もちろんナイロン弦を)発注したのだが、ガットギターの弦交換はしたことがなく不安だったので、ボールエンドの弦を選んだ(EarnieBall)。これなら面倒なブリッジ側はただ通すだけなので、工程が随分ラクになるはずである。
昨日夕方に交換作業をしてみたが、<弦を外して → 各部を入念に清掃 → 新しい弦を張る>のに要した時間は小一時間。案ずるより産むがやすしであった。
チューニングがなかなか安定しない(すぐ伸びる)が、ナイロン弦はこういうものらしい。音はいよいよ柔らかく、ボロロンと爪弾くには最高である!
せっかくなので、こげ器もいってみた(この日は12本の弦を交換したというわけ)。こちらも EarnieBall(#2146)を*4。鉄弦はやはり陶酔のコイル感! いいですねえ。
こげ器とちび器、それにガット器が加わった。さながらギター三銃士である! どうですかっ!
弦と一緒にスタンドも2本お買い上げ(貧者の味方=PLAYTECH のを。2本合わせて1,500円弱…デフレですなあ)。赤と青を get し、従来からの黒と併せて三色体制としてみました。
コロナ第6波は凄まじく、周りでも陽性者が出つつあってどうにも落ち着かない。せめておうち時間を充実させるべく*5、ギター三銃士にはせいぜい頑張ってもらいたいものですっ!