カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

11年振り?

 先日、職場に昔の教え子(Kさん=中国出身の女性)から手紙が届いた。昔の、というのは札幌時代。当時勤めていた学校を辞めた後に偶然本屋で再会したのをきっかけに、大学受験の準備を手伝ったりしていた(自宅に勉強に来ていた。妻も英語を教えたりした)。
 Kさんはその後、見事道内の某国立大学に受かり、卒業後は一部上場の大企業に勤めるのだが、その報告を聞いたあたりから私が転居したりして没交渉となっていた。その彼女からの突然の便りだったというわけである。
 
 ひょんなことから*1私が京都にいることを知った。ご主人*2と京都に行くので会えないかとの内容。
 
 で、秋分の日の火曜日、仕事をはねた妻とともに、京都駅の大階段で待ち合わせ、11年振り?に再会を果たしたというわけである!
 
 ご主人(Sさん=やはり中国出身)と一緒に現れたKさんはまるっきり当時のままで、逆に変な感じであった。私はというと、やはり痩せたという印象らしかった*3
 
 とりあえずメシを食いながら、とオムレツ屋へ(せっかく京都に出てきてくれたのに気の利かないことではありますね)。Sさんとは初めましてだったが、見事な日本語で感服した(帰化申請中とのこと)。
 Kさんは、ナント二児の母!になっていた(お子さんは今回はお留守番)。ま、10年以上も経っているのだから驚くようなことではないか。
  
 
 コーヒーショップに河岸を変え、当時のことをいろいろ話しているうちに、Kさんが「先生の家は、いつも笑顔が絶えないという印象だった」というようなことを言った。そして、「奥さんはすごい。先生は博士級なのに、その話についていけるのだから」と。
 
 ちょっと待って、今のフレーズ、もう一回言ってもらってもいいかな…
博・士・級…?
 おお、何という素敵な響きであろうか。このように誰かに評してもらったことは人生で初めてである。お世辞でも嬉しいというのはまさにこのこと。この言葉だけで、あと10年は頑張れそうである。
 
 Kさん、ありがとう。新鮮な気持ちでまたしばらく頑張ります。ご主人はもちろん、リンカちゃん、コウケンくんにもどうぞよろしく!

*1:会って聞いたら名前をググってみたとのこと。インターネット恐るべし

*2:結婚するという話も、そういえば当時聞いたような気がする

*3:Kさんと最後に会った頃が人生で最も重かったときで、今より10kg以上重かった