カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

受験票

 論文本試験まで1ヶ月強。毎日六法と格闘し、もがいているわけだが、最後の受験にあたり、択一受験前から、今年はこうやろうと一つだけ決めていることがある。
 
 それは、「思ったようにやってみる」ことである。「受験界の常識」みたいなことに囚われず、自分の頭で考えて、こうした方がよりいいはず、と判断したことを尊重するということである。
 
 例えば、「択一合格のために過去問を回すことが絶対必要」といわれるわけだが、今年は過去問を解くことをしなかった(もちろんゼロとはしなかったが、平成10年以降分を解くにとどめた。例年は少ない年でも昭和58年以降の過去問は全て解いていた)。これまで何度も回しているし、出題傾向もずいぶん変わってきているので、必ずしも効率がいいとは思わなかったからである。止めることには勇気が要ったが、(ヒヤヒヤながら)合格できたし、方法論として誤りではなかったことになる。
 
 論文試験対策も同じように、やりたいように進めている。こう書くべき、とか、こう書いてはいけない、とかいうものに振り回されすぎていた気がする。なるほどそういうものか、とは思っても、心のどこかに「本当かなあ」という疑いがあった分、軸がぶれてしまっていた。
 
 どうせ今年で最後だし、あり得ないような倍率(18,000人以上の中から合格できるのは多くても100人程度=0.5%強)である。自分の思うようにやってダメならしょうがない。誰かのいうとおりにやって落ちると不完全燃焼感が残るが、自分らしく散るならそれもよしであろう。
 
 
 ……などと思いつつ、民法をやっていたら、合格通知兼論文本試験受験票が届いた。私の得点は自己採点どおりの49点(17/14/18)で、合格した年としては初めてオールA評価を逃した(民法がBだった)。
 
 
 昨日、義母の見舞いに出かけたついでに外食し、ステーキをもりもりと食ってスタミナをつけたところ。やるしかあるまい。