カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

冬道

 今週は肩が凝った。
 
 原因は、冬道の運転である。仕事始めとなった月曜日から3連荘で冬期講習のシフトが入っていたのだが、そのうち2日は例の札幌市の外れ(北区あいの里…土地鑑のない方は、「札幌とは名ばかりの、めちゃめちゃ僻地」だとお思い下さい)。また、間の悪いことに、札幌は月曜から「日中は0度前後まで上がり、夜はグッと冷え込む」という、ツルツル路面形成公式そのままの気象状況。覚悟はしていたが、こんなに滑る路面を運転するのは生まれて初めてであった。
 
 いつもの教室なら、多少面倒でも地下鉄で往復することを選べるのだが、あいの里である。しかも早朝出勤。やはり車を運転していくしかない。めぐりが悪いなと思ったが、今考えると、こうしてネタとして取り上げることができているので、結果オーライではある。
 
 
 アクセルを踏んでも進まない…これは冬道のレベル1であり、どうということはない。ブレーキを踏んでも止まらない…これも当然であり、この辺までは道産子ドライバーのウデの見せ所である(アクセルにせよブレーキにせよ「踏んで」いるうちは素人である)。ハンドルを切っても曲がらない…こうなると結構キツいが、まだなんとか対応のしようはある。
 
 しかし、「信号待ちで停止しているときに、吹いてきた風で車が横滑りして動き出す」となると、流石にお手上げである(海外ニュースなどで時々見かける、「アメリカに大寒波襲来」的映像/光景を想起されたい)。こうなると、カーブでブレーキなど踏もうものなら一巻の終わり。どこにどう滑っていってしまうのか想像もできない(したくもないが)。ぐるっと1回転はもちろん、トリプルアクセルだって夢ではないはずである。いや、ビールマンスピンだって可能かもしれない(意味不明)。
 
 救いは、そういう状態なのが自分だけではないことで、周りもトロトロと走って(滑って)いることである(私は新品のスタッドレスを履いているのでまだマシだったのではなかろうか)。また、火曜日が凄かったせいか、水曜日はやや車が少なかった(ように思う)ことも有難いことではあった。
 
 3連荘の最終日は猛吹雪(地吹雪…あいの里名物である)で、帰りはかなり視界が悪く、運転しにくかったのだが、恵まれた状況の中運転することができて幸せな気分ですらあった。適度に雪が積もってくれたお陰で、路面が高速リンク状態ではなかったからである。
 
 
 いや、今思い出しても恐ろしい。無事に往復できたのは一種の奇跡である、といっても大袈裟ではないといった3日間だった。その後遺症?の肩凝りからか、今週は頭痛ウィーク(今日も頭痛薬を飲んでおり、額にはサロンパスである)。ま、新年早々事故らずに済んだ代償がこの頭痛だとすれば、安いものである。