カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

連覇

 我らが日本ハムパリーグ連覇を果たした。素晴らしいことである。偉業である。
 
 開幕前は、新庄・小笠原という2大スターを失ったことで戦力ダウンは必至とみられ、順位予想などでもBクラスとする解説者が多かったように思う。
 
 実際、交流戦までは打撃面での弱体化が目立ち、負けが込んでいた(最大で借金8まで行ったらしい)。
 
 さしもの道産子も、今年は何とか3位以内を、というムードだったのではないだろうか。
 
 しかし、交流戦の優勝を機に、何かが変わった。球団新記録の14連勝に象徴されるような快進撃。
 
 マジックナンバーが点灯してからは、去年同様、「敗ける気がしない」といったチーム状態であった。
 
 優勝を決めたその試合(私はネットで観戦していた)もまさに快勝であり、ファンとしては非常に嬉しいことであった。
 
 
 このように、贔屓チームが勝てば爽快なのは当然だが、しかし、スポーツというものは、そうでなくても、観ていて気持ちのよいものである。
 
 なぜか?
 
 それは、スポーツが、「フェア」であり、「公正」だからである。
 
 だから、野球でいえばビーンボールのような汚いプレイは気分が悪いし、ドーピング発覚とか、大物選手の移籍金云々、という話になると白けてしまう。
 
 仮病の横綱や、誤審問題(最近では世界柔道)、不可解な判定(亀田長兄のケース)も、本来「フェア」であるべきスポーツが、毒されてしまっているようで不快に感じるのである。
 
 今、我々の周りに「公正」なものは非常に少ない。
 
 少々我田引水気味だが、最も「公正」たるべき司法試験においてすら、教授が試験問題を漏洩してしまう世の中なのである(因みに、問題となった慶応大学だが、同学の問題漏洩のうわさは数年前から「公然の秘密」的に語られており、やっぱりな、という印象である)。
 
 様々な思惑や権謀術数が渦巻く現代の人間社会において、「公正」であることは一種の奇跡なのである。
 
 現代において、奇跡的に、「フェア」であり「公正」であることを(辛うじて)守っているのがスポーツ界というわけなのである。
 
 
 日本ハムはこの後、日本シリーズ出場をかけ、クライマックスシリーズを戦う。
 
 是非フェアプレイを見せつけてもらいたいものである。